2007-04-10

コジット・ジュンタラティップ個展 「痛みのデュエット」

KANDADA/project collective.021_コジット・ジュンタラティップ個展 「痛みのデュエット」
Kosit Juntaratip "SUFFERING DUET"
アーティスト・イニシアティブ「コマンドN」 http://commandN.net12月2日、タイ・チェンマイからやって来たアーティスト、コジット・ジュンタラティップさんの展覧会に行ってきました。
彼の制作のテーマは、「愛」とそれに伴う痛みだそうです。
今回の作品は、タイの代表的な小説「メナムの残照」にインスピレーションを受けて、タイ人女性と日本人男性の愛の本質を探る作品を制作しています。会期中、滞在しながら取材し、制作を行うということです。

作品は、事前に取材したタイ女性と日本人男性のインタビューの映像、2人の肖像を基にした絵、見学者に選んでもらった「メナムの残照」のせりふ、見学者の文字のワークなどです。私が行ったときには、これから制作する4枚の白いキャンバスが飾ってありました。
テーマとしては面白いのですが、タイに興味がある人でなければちょっと分かりにくいかなという印象でした。この後は取材した方々の所持品なども使って、制作を行うそうなので、会期終わりのころに行った方が面白いかもしれません。

コジットさんは、今回初めて知ったアーティストだと思っていたのですが、以前ナゥインさんと共に制作をしていた方でした。ナゥインの図録でよく知った顔で す。ナウィンさん、リクリットさんの三人で行ったものもありました。リクリットさんは最近知ったのですが、日本でも何度か展覧会をしたことがあり、ニュー ヨークで活躍されていた方だそうです。先日、チェンマイに行ったときに、彼が行っているアート村を目にしました。
今回の展示は、ナウィンさんととコマンドNの中村政人氏とコジットさんがチェンマイでアート・イベントをしたことがきっかけで企画されたそうです。私はKANDADAの催しが気になっていてこの展覧会を知ったので、思いがけない繋がりに不思議な縁を感じました。
12月15日(金)18:00~20:00、完成パーティーを行うそうです。
先日は、ご本人にお会いできなかったので、行ってみようかな。
(2006/12/03)