2009-03-11

大巻伸嗣アーティストトーク

「大巻伸嗣アーティストトーク Garbage Projectへ向けて―貝塚見学報告会」
日時: 2009年2月28日(土) 19:00~
会場: トーキョーワンダーサイトアートカフェkurage
出演: 大巻伸嗣(アーティスト)、加藤緑(大田区立郷土博物館学芸員)

先日、大巻伸嗣さんのアーティストトークに参加してきました。

驚いたのは、ゲストトーカーの加藤学芸員、知り合いです。考古の学芸員さんで、何度か縄文式土器作りに参加させてもらいました。
それに、アジアンイベント仲間でもあります。先日も、タイフェスはいつ行くかというお話をしていたばかり。
アートとは全く縁がないと公言していたのに、彼に一体何が起こった?

このトークは、「ゴミとは何か」という問いかけを起点に、参加者と意見を交換しながらコトを起こしていく「Garbage Project」として行われたものです。
前回は、東京都廃棄物埋立処分場を見学し、報告会を行い、今回は、縄文時代のゴミ捨て場である大森貝塚の見学の報告会でした。

まず、考古の学芸員である加藤さんから、縄文時代がどんな時代だったのかという説明。考古学入門みたいな感じでした。
それにしても、大森貝塚の話が出てこなかったんですけど…。その写真は、秋に開催した考古の展覧会で使ってたやつでは?
さすが、どこへ行っても常にオレ流の加藤さん。

「境界線」というものにこだわっているという大巻さん。今回は「ゴミ」と「そうでないもの」の境界線に迫っているようです。
アートと哲学ってとても近い存在だと思います。

ゴミや環境のテーマは、ゴミ処理場問題やリサイクルなど、論点が社会問題に置き換わりやすいと思います。ゴミや環境を論じることでどうするのかという方向性を明確にしておかないと、着地点が見えないし、実益のない言葉遊びだと言われかねない。
なかなか、難しい課題だと感じました。

今回のトークは、大森貝塚からみる縄文人のゴミの捉え方と、現代人のゴミの捉え方を比較しようと言う試みだったようですが、いまいち大森貝塚がうまく活かされていない気がして残念でした。


さて、トークの後は加藤ご夫妻と反省会。
別にアートに目覚めたわけではなかったようです。
何で私にバレたのか悔しがって悶絶していました。
フフフ。次は、タイフェスで乾杯しましょうね。

写真はしめの海苔茶漬け