2009-03-21

「いのちの食べかた」と「地球の食卓」

あーすぷらざ(神奈川県立地球市民かながわプラザ)へ行って来ました。

あーすぷらざは、「こどもの豊かな感性の育成、地球市民意識の醸成、国際活動の支援という3つの目的を持つ施設」だそうです。
常設展示室、企画展示室、ライブラリーなどのほかに、団体の活動支援のための会議室、創作室、料理室などもあります。
ライブラリーは、ビデオやDVDが無料で見ることができ、神奈川県民なら貸し出しも可能。タイ映画は、オリエンタルブリーズ社のビデオが揃っているようでした。
フェアトレードのお店ベルダも入っていて、ネパリのかわいい帽子を買いました。

神奈川県立地球市民かながわプラザ あーすぷらざ
「地球の食卓 写真展 ~世界24か国の家族のごはん~」2009年2月7日(土)~3月29日(日) 

この展覧会は、2006年に発行された写真集「地球の食卓 写真展」です。24カ国30家族に取材したそうです。
それぞれの家族と一週間の食料を写した写真ですが、並べてみるとざまざまなことが読み取れました。

大量の肉とでっぷりと太ったオーストラリアの家族。アボリジニの彼らは、子どもたちも狩りをした経験があるが、都市に引っ越してスーパーマーケットがそれに変わったとのこと。
また、寿司やアジアン料理のパックが並んでいるフランスの家族。食がグローバル化して、家庭の正当なフランス料理は空前の灯火だということ。
瓶、缶、箱などのパッケージばかりのイギリス家庭、少ない穀物と乾燥物を囲む13人家族のブータン、僅かな穀物だけのスーダン難民キャンプの家族、今でも数日間の猟に出かけて肉を得ているグリーンランド、肉付きの孫に手を焼く野菜豊富な中国農村など、食生活からそれぞれの生活環境や政治的な問題、急速な都市化によるライフスタイルの変化などが見えてきます。
ちなみに、日本の家族の場合は、東京都の家族はシーフードが豊か、沖縄は100歳おばあちゃんお長寿の秘訣低カロリー料理でした。


「いのちの食べかた」
オーストリア・ドイツ/2005年
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/

写真展の関連イベントですが、本当はこちら目当てです。
以前から見たかったのですが、やっと見てきました。

予想よりもはるかに衝撃的でした。
ナレーションもインタビューもなく、ただひたすら食べ物が栽培、飼育され、収穫、加工される過程を撮影した究極のドキュメンタリーです。と殺風景や動物を物として扱うような飼育風景とか、衝撃的な映像多いです。でも、その作業に従事している人もいる訳で…。
私は田舎育ちなので、近所の養鶏場に卵を買いに行ってたし、家で生きた鯉をつぶしてたし、同世代の中では比較的知っている方だと思っていましたが、まだまだです。
なるべく多くの人にみて欲しいというか、生き物を食べる人間として、海外に食を頼る日本人として、知っておくべきだと思った映画でした。