2008-11-24

大巻伸嗣さんトークと「ダブル クロノス」展

11月16日は、横浜トリエンナーレ2008のトリエンナーレ学校に参加してきました。

トリエンナーレ学校
◇第15回 大巻伸嗣のトーク「シャボン玉で空間を変える」
日時:11月16日(日)19:00~20:45
    講演会19:00~20:45 交流会20:45~21:15  
会場:ZAIM本館3階サポーターズルーム
講師:大巻伸嗣氏(横浜トリエンナーレ2008参加作家)


ZAIMの入口では、夜の明かりに照らされた大巻さんのシャボン&ランタンのコラボがお出迎えです。

トークは、子供のころから習っていた空手の話からスタート。初めは嫌々通っていたものの、物の考え方や作品作りに強い影響を与えているそうです。
問屋町の洋服屋の息子として育った環境や進路の話、これまでの作品に込められた思いなど個人的なお話もありました。

そして、水沢総合ディレクターから横トリ出品を依頼されたのは、開催わずか二ヶ月前。空間を立体的に表現する作品を横浜公園に展示する新作との依頼だったそうです。ボツになった企画は、なんとも大胆なものばかり。いつか日の目を見る時が来るのでしょうか…。

寝る時間ないほど忙しく思い通りに進まない状況を、冗談を交えて楽しそうに力強く話す大巻さん。
「人生には楽しい事ばかりでなく苦しいことも付き物だ。山が大きければ大きい程、越えた時の満足感が大きい。」
府中市美術館でお会いした時に、話してくれた言葉です。
いつお会いしても、魅力的な方です。

横トリの作品は、横浜の歴史と現在に目を向け、そこに込められた思いを未来に繋げて行きたいと考えて作られたものだそうです。会場は、横浜の歴史的要所や現在の歴史を刻む場所を選び、シャボンによって空間を変化させることによって、記憶を再生させようという試みです。
そして、誰もが参加することができ、観客が加わって作品として完成するのだそうです。
大巻さんの作品は、体感する作品。ボランティアとして様々なシャボンを感じることができて、贅沢三昧です。

実はたくさんメモした資料を、電車に置き忘れてきてしまいました。記憶を頼りに書いたので、もし間違っていたら、後でこっそり直しておきます。


トークの後は交流会。私のこともちゃんと覚えていて、声を掛けてくださいました。本当に優しい方です。
写真は、ボランティアTシャツにサインしている大巻さん。


日付は変わって、20日は大巻さんも出品している「ダブル クロノス」展に行きました。

多摩美術大学 長谷川ゼミ企画展
『ダブル クロノス』
会期:2008年11月15日(土)~11月24日(月・祝)
時間:11:00~19:00

会場:Zuishoji Art Projects(ZAP)東京・白金台
観覧料:無料



目黒通りから花柄と落ち葉の作品が目に入り、公園のようなオープンな空間です。
大巻さんと東恩納裕一さんのコラボ作品。カラフルな花柄は、踏まれたところが霞んでいて美しくも切ない雰囲気でした。
お寺の中のスペースは、水と映像の二人の作家のコラボ作品。空襲と輪廻転生を思わせる作品でした。

帰りは、匂いに誘われて白金台で焼きたてメロンパンをお買い上げ。
私は、やっぱりアートより食い気かな…。


23日は水戸芸術館とカフェ・イン・水戸、その前は横トリのメイン会場も見てきました。
会期が終わる前に書けるかなぁ。