2007-05-20

タイフェスティバル2007 1日目



初日は、12時頃、やっと到着しました。既にすごい人出です。
まずは、タイ料理で腹ごしらえ!と、プリックタイのカオソーイを食べていると、舞台からモーラムの音楽が聞こえてくるではありませんか。うーん、見たい!



カオソーイをかき込んで駆けつけると、腰にパーカウマーを巻いた若い男の子達が演奏していました。イサーンのお祭りみたいじゃないですか。いいねえ。
そのうち、我慢できなくなったおばさんが踊りだし、スーツを着た男の子達も踊りだしました。日本で言ったら、田舎の盆踊りって感じなのでしょうか。サヌック・マークマーク。私も踊りたーい。
演奏が終わると、一番最初に踊りだしたおばさんは、「恥ずかしー!」とばかりに一目散に人ごみへと走り去っていきました。踊ってた時との落差にがちょっと可愛らしかった。あのテレは、おばさんの乙女心かしら。

この楽団はプログラムには載ってないので本部で聞いてみると、昨日出演が決まったばかりで、「明日やるかどうかも決まってません。」だって。「タイのことですから、そんなもんだって思ってますよ。マイペンライ」って言っておきました。
グループ名は「ピン・ケー・ポコ」となっていましたが、それって楽器の名前を羅列しただけじゃないの??そのアバウトさもタイっぽいね。


運良く舞台で会えたyucoさんは、「今からモダンドックの席取りよ!」と気合十分。とても、孫がいるとは思えません。お若いわ~。
私はモダンドックは明日に取っておく事にして、お店を見て回りました。
今年は、修交120周年記念ということで、イベントや展示ブースが多かったようです。スタンプラリーは、当たりを引いて、「やった~」と喜んだら冷凍食品でした。もちろん、家に着いた頃には溶けてましたよ。これって当たりなんですか??yucoさんは、DVDを貰って本当の当たりだったようです。うらやましい。
途中で、神田外語大の生徒さんと先生による、タイ伝統楽器の演奏も行われていました。先生の演奏していた楽器は、始めてみました。タイっていろんな楽器があるんですね。


タイ人の技術研修ブースに行くと、先ほどのイサーン楽団の男の子達がいました。
彼らはミュージシャンではなく、タイからの技術研修生だったんですね。今回のようなタイのイベントの際には、皆で演奏をするのだそうです。
パーカウマーは、若い子はしないでしょ?おじさんだけでしょ?と聞いたら、フフフと笑って、そうだよと答えていました。皆、イサーンからやって来たそうです。ちょっとダサめの笑顔がかわいいね。น่ารัก
パーカウマーなんかしないような若い子たちでも、モーラム音楽は演奏できるんだ。日本人が、お祭りには太鼓や笛をするのと同じってことか…。私も田舎にいたときは、祭りの太鼓やってたもんね。


買い物はあまり興味が湧いてきません。タイでも買わないんですけどね。
その代わり、CDはいろいろ買いました。カラバオとルークトゥンのCD、NattoとPonglang SaonのVCD。Ponglang Saonは、去年すごく流行ったという噂のヤツです。モーラムを現代的なエンターテイメントにアレンジしたという感じかな。おバカで演歌調なんだけど、音楽的にも面白くてエンターテイメント性十分!映画のヌーヒン、音楽のPonglang Saonって感じで、ハマりました。
イサーン文化、すばらしい!タイpopもいいけど、イサーン文化をもっと評価しましょう!


渋谷口には、tuktukブースです。今年はオーナーズ・クラブの存在を知ってしまったので、見る目も違いました。
ブースに並んでいるのは販売用ではなく、所有者達の自慢のtuktukだったのです。だから、一台一台カスタマイズの仕方が違っています。内装も相当凝ってます。中には、モニター付きのものも!タイ・カラオケでもできるのかな?
この日のために、遠路はるばる高速道路を夜通し走ってやってきた車もあります。男たちのロマンを感じます。



ぐるりと回って戻ってくると、慌てて食べ物をゲットして舞台に向いました。
コンサートはまずNatto。タイでは日本風にキメてますが、普通のファッションでした。見た目も意外と普通かなあ。
次はDan。タイではこんなのが流行ってんのかな?
次に入ってきたのは、アレレ?スペシャルゲスト?にしてはビック過ぎない?
数曲歌ってからやっと気づきました。pranって、彼女のことだったんだ!カラバオと競演していたCD持っているけど、名前知りませんでした。modern dogやNattoに気をとられて、こんな大物に気づいてなかったとは不覚です。しかも、30歳ですって?てっきり、ベテランのおばさん歌手だと思ってました。
彼女はファッションもルックスもいまいちですが、その歌唱力のすばらしさには会場の誰もが納得せざるを得ません。横に立っている男性が、「格が違うね」とボソッと呟いていました。
お客の反応に応えて「何?カラバオは来ないわよ。バンコクにいるわよ。去年来たでしょ?」なんていうMCも、貫禄を漂わせてます。「kitthung baan mai?」(家が恋しい?)それから彼女はいろいろとタイ人たちに語りかけていました。それ以上の内容は分からなかったけど、故郷を離れて暮らす同郷の人たちを思いやる彼女の心を感じて、私もジーンときました。母なる存在、そんな人でした。

初日は、Pranのコンサートで幕を閉じました。